セカンドライフマガジン

YOUKIAya

2015年11月06日 03:30


書 名/セカンドライフマガジン VOL1~~3
出版元/インプレス
判 型/A4版
定 価/1・1219円、2・1429円、3・1600円
シリーズ名/---
発行日/1・2008年1月6日、2・2008年4月25日、3・2008年8月11日



 2007年7月、Second Life日本語版がリリースされると、入門書の類が複数出版されたのはご記憶の方も多いと思う。『セカンドライフの歩き方』姉妹誌の『セカンドライフの作り方』などは購入されたユーザーも少なくないだろう。そんな中、2007年末に刊行されたのが、日本人向けSecond Lifeユーザー向けの雑誌『セカンドライフマガジン』だった。版元の「インプレス」は『セカンドライフ公式ガイド』や『セカンドライフで作る リンデンスクリプト入門』を刊行していた出版社である。端的にいえば『セカンドライフマガジン』はこの2冊の単行本の内容にリアルタイムの情報を加えたものと言っていいかもしれない。
 それぞれの号で特集が組まれていて、1号では「情熱SL大陸」というユーザーインタビューと「いつかは持ちたい! SIMオーナー入門」。2号は「2008年春のセカンドライフ何でもはじめてみよう!」という、入門的なものと「進出企業に本音を訊く これから何を目指すのか?」。3号は「セカンドライフでお店を出そう」、「メタバースの新たな技術と試み」。3号共に第1特集は初心者ユーザー向けの入門的なもの、第2特集は突っ込んだ内容という印象だ。
 また連載企画としてオリジナルのビュワー開発記事があったり、クリエイター向けのツールの紹介、インワールドの場所・人物紹介(ファッションチェック的な)など、いま読み返してもつい熟読してしまう記事が多い。というか、ビュワーが進化していたり、メッシュアイテムなどが出てきたりしていてもSL自体はほとんど変っていなかったんだなと実感させられてしまう。
 2015年現在、SLを紹介したりする書籍や雑誌がみられないのは、SLについて新たに語るものがない=話題がない、ということ以上に2008年当時にすでに語り終えてしまった感があったのかもしれない。つまりはユーザーがそれ以上の話題を作り出せなかったということでもあり、自分もちょっと反省しなければ…なんて思ったりするのだった。