結城の雑談・2

YOUKIAya

2017年04月02日 07:07


 ちょっと古いのですが、昔書いたコラムから^^

【結城あや的Second Lifeコラム】セカンドライフ内での経済活動

「経済活動」なんていい方をすると堅くなりますが、要はセカンドライフ内の通貨、リンデンドルのやりとりのお話です。
 わたしがセカンドライフを始めたころは「camp」と呼ばれるリンデンドルを稼ぐアルバイトのようなものが各所にありました。これは一定の時間座っていたりダンスをしているだけでリンデンドルがもらえるというもので(10分1リンデンドル程度でしたが)、始めたばかりで所持金が0のユーザーにとってはありがたいシステムでした。もっともこれは運営会社であるリンデンラボ社が用意したものではなく、土地のオーナーなどがトラフィックをあげるために作ったもので、現在はBOT対策などのために廃止状態になっています。
 そのほかセカンドライフ内ではカフェの店員などの給料、服やスキンといったアイテムの販売、SIMを購入したうえで土地をレンタルなどしてリンデンドルを稼ぐことができます。もちろんリンデンドルそのものをリンデンラボ社から購入することもできます(いわゆる課金ですね)。
 また逆にリンデンドルを支払うということも、土地のレンタル料やアイテムの購入料、カフェやバーで店員へのチップの支払いといった形で発生するわけです。
 土地のレンタル料、アイテムの購入料はその金額を納得して支払うわけですからいいとしても、カフェなどでの店員へのチップというのはユーザーのあいだで認識の違いが大きいものといえるでしょう。もともと「チップ」という感覚が日本人には馴染みがありませんから誤解する部分もあると思いますが、ほぼ正規の料金という捉え方をするべきものです。もちろん「チップをいただいていません」という店もありますし、1リンデンドルでも気持ちでけっこうですという店もあります。さらにいえば30分50リンデンドルを基準にしていますと、店の案内に明記しているところもあります。
 これまでもなんどか触れてきたように、セカンドライフではユーザー同士のコミュニケーションが重要な要素ですし、その「場」としてカフェやバーが舞台となっています。ですので単にチャットをしに来ただけでチップの支払いを求められるのはいかがなものか、と考えるユーザーがいてもそれは間違ってはいないと思いますが、店のオーナーはその土地のレンタル料を支払っていたり、経費もかかっていますから、その場所が好きなら場所を維持してもらうためにもチップを支払うことで協力するべきではないかとわたしは考えています。またそれは単に店のオーナーに対するものだけではなく、その店を助けているスタッフに対しても同じことがいえます。その場所、そこの人たちが気に入っているのなら、金額の大小はともかく、その場所を維持してもらうという意味でチップの支払いは必要なのではないでしょうか。もちろんオーナーの気まぐれで閉店したり移転したりする場合も当然あります。気に入っていた建物が突然ガラッと改装されているということもよくあることです。が、それもオーナー側で店を維持してほしいという気持ちでチップを支払ってくれているお客さまという認識が足りないからなのかもしれません(つまり支払う側も受け取る側も、認識というところで現状では成熟していないといえるでしょう)。
 リンデンドルはRMT(リアルマネートレード)が可能な仮想通貨です。言い換えれば現金のやりとりをしているのと同じだという認識を、支払う側・受け取る側が認識していれば、その重みも感じられるのではないでしょうか。




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